代々木コーポラティブハウス(住戸設計)
2018年9月30日
erotica ルミネ新宿店
2017年10月14日

ろじにわの家/十色ハウス



四谷四丁目のこの界隈は、道路幅が4mに満たない細い路地が多く、住宅がひしめきあっています。都会の住宅密集地でも、自然の光や風を取り入れて暮らすこと、また、新築の建物によって周辺の環境に悪影響がないことを考え、細い路地に広がりが生まれるような、ふっと視界が開けるスペースを『ろじにわ』として設けました。中に暮らす10軒の住人をつなぐだけでなく、四季を感じる樹々が街の借景となり、ときにアートイベントやワークショップなどで街へ広がっていくコモンスペースとして、街ゆく人、街に暮らす人との関係をゆるやかにつなぎます。『ろじにわ』の樹々は、赤や黄色に色づくもの、花が咲くもの、香りのするものなどを植え、通路の踏み石以外、できるだけ地被植物とし、四季を通じて五感で楽しめる庭としました。

所在地 東京都新宿区四谷
用途 共同住宅+長屋
敷地面積 243.84㎡ (76.78坪)
建築面積 133.10㎡ (40.26坪)
延床面積 349.88㎡ (105.83坪)
構造 木造在来工法
階数 地上3階
構造設計 長坂設計工舎
設備設計 ジーエヌ設備計画
施工 リンク・パワー株式会社
植栽計画 株式会社マインドスケープ
植栽施工 東和ランドテック株式会社
造作キッチン 北沢産業株式会社
撮影 624PHOTO 村田雄彦 / Unico design
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PLAN
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CONCEPT

細い路地に住宅がひしめく、入り組んだ密集地

計画地の前面以外、道路後退のおこなわれていない幅員が3mに満たない細い路地。住宅がひしめきあうなか、この地に居を構えていたオーナーが、うしろの隣地とあわせた敷地に建替えを兼ねて、オーナー住戸を含めた10軒の新たな住まいをつくる。

『ろじにわ』のある配置計画

隣地が建物に囲まれた都会のど真ん中でも、窓をあけたら気持ちがいいほうがいい。すべての住戸に光や風が届く『開き方』と、『スキマの取り方』を工夫した配置としています。このスキマが、路地からつながる『ろじにわ』として、こみあった町に広がりをもたせます。

ベネチア『カンポ』からのヒント
建物に囲まれた細い路地、視界が開けるとあらわれる『カンポ』は、もとは果樹園や畑だった場所。都市の繁栄とともに建物に囲まれ、広場としてコミュニティの場となった。高密な都市で、住宅の日当りと眺望に貢献し、水を溜める井戸、祭りや見せ物の舞台など。人々の普段の暮らしに密接した憩いの場である。

プランの工夫(1・2階賃貸)

分棟配置により、前面道路に開き太陽さんさんと降り注ぐ南棟、四季を感じられる『ろじにわ』に面した北棟と、それぞれ個性をもった全住戸南向きのプランです。1階は、それぞれ『ろじにわ』からアプローチする長屋としています。アプローチとプライバシーの関係、住環境、法規などの面から、2階の一室は、専用階段を設けた長屋としています。

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プランの工夫(3階オーナー住戸 )

北側に少しだけ接道している道路の斜線制限で高さが十分にとれないというデメリットがあるものの、条件としては一番良い3階南棟にオーナー住戸を設けました。将来的なバリアフリー対策として、オーナー専用の住宅用EVを離れた北棟に設けています。『ろじにわ』に面したリビングダイニングを中心に、個室やキッチン、水回りが取り囲むプランです。

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外部空間の工夫と『ろじにわ』の樹々

『ろじにわ』が、街の借景となり街に開くよう、視線がぬけるゆるやかな境界デザインで、細い路地からの連続感を高めると同時に、防犯面にも配慮し、防犯カメラなどでセキュリティ対策を行っています。『ろじにわ』の樹々は、葉が色づくもの(ジューンベリー、カツラ、マルバノキ)、花が咲くもの(ヤマボウシ、シロバナトキワマンサク)香りのするもの(ティーツリー、ギンモクセイ)、食べられるもの(ジューンベリー、タイム)音がするもの(風にそよぐソヨゴ)など、四季を通じて五感で楽しめるものを植えています。建替前から引き継がれた水かめと灯籠は、土地の記憶として『ろじにわ』にアレンジしました。

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